母の想い
「15歳の息子、康政が死んでしまう!」と言う恐怖といったい息子に何が起こったのか信じられない26時間でした。
康政が ICU(集中治療室)の中で「生きたい!」と精一杯頑張っている途中、誰一人警察手帳も持たない6人の警察官の内一人が
ICU に入室して、主人を連れ出すと
すでに「康政の死因は飛び降り自殺です」と言う内容の調書を作っており、それを読み終えるや否や署名、捺印を強要されたのです。
「今、子供は治療中ですから後にしてください」とお願いしても無駄でした。
「俺は職務に忠実でね。」と言ってはばからぬ
I。
そして最後に「それでは自殺と言う事で」と
A が一言。
私達は決してこの残酷で冷血な康政に対する仕打ちを忘れることはありません。
左目の青あざなど、康政のケガの状態は警察の言うビルの
3 階から転落し「自殺」したものとは考えられるようなものではないのです。
司法解剖もしてもらえず、納得のいかない沢山の疑問を再捜査要望書にまとめて和歌山警察本部に提出しましたが、未だに警察からは何の返答も説明もありません。
この様に息子を亡くして初めて被害に遭った者が、警察の心無いずさんな捜査と権利という圧力で、真実を知ることが出来ない現実を知りました。
私は今も ICU で見た息子の涙を思い出すたび心がつぶれそうです真実が解らないから、今も心はあの日から前に進めない。
和歌山県
丸谷康政 15 歳