孟姜女考(もうようじよこう)
みなさん、読まれましたか。
伝承は,奇なりで、のお手本のような物語でしたね。

 吾輩「青い壷」は、生まれて様々な人間のおこないをみました!

  「青い壷」の帯の詞より、
 「『青い壷』は、十年余りの歳月をさまざまな人間と、その人生のある部分で関わりを持ち、哀歓を分かち合った・・・・・・
 闊達の筆は活々と人間を描き、構成は巧緻を極め、まさに有吉文学の新しい境地をしめす傑作長編」です。

 この小説の主人公は、一個の青磁の壷---早春の一日、京都に窯をもつある陶芸家の手から生まれました。
 澄み切った青、端正な姿、色といい、艶といい、それは宋の竜泉窯の青磁に引けを取らぬほどの出来栄えでした。
 壷はデパートの美術品売り場からはるばるスペインにまで行ってしまうことになりました。

                                          

第一話
・吾輩は、マキ 田 省造さんの窯から生まれてきました。
・吾輩は、省造さんの奥様のおかげさまにより、青磁として大事に扱われるようになったのです。